12月15日、「地球環境と人間の今」、を表現した感動的な語りの会がありました。その感想を・・・・・・

2009年12月15日に、中目黒で開催された”絵本と語りの会”に参加された小島さんから感想が送られてきました。内容にさし障りのない部分を抜粋し、紹介させていただきます。



「韓国の絵本作家ー柳さんの記事、絵本と語りの会でいただいたポストカードを前に読みました。紹介文にもありましたが、柳さんの絵はとてもダイナミックで心揺さぶられました。自分の内側が刺激され、かき回され、何かが動き出す感じがします。こんなに素晴らしい才能、表現力をお持ちの柳さんが、子どもの絵本を描くにあたって、ご自身の画風に悩まれたお話が心に残っています。

さて、先日も少しお話しましたが、「大亀ガウディの海」の物語と語りは、心の奥底に響く大変すばらしいものでした。ちょっと長くなりますが、改めて感想をお伝えできたらと思います。


物語冒頭、高層ビルの水族館に連れて来られたガウディの憂鬱、大きな呻き声は、私の心を捉えました。人間のエゴで作られたニセモノの世界への違和感、悲しみ、苦しみが、古屋さんの創造的で臨場感あふれる語りで、強く迫ってきました。水族館に住む海の生き物たちの考え、価値観、人間観にもリアリティがあり、現代社会がユーモアと
アイロニーたっぷりに描かれていて、どんどん物語の世界に惹きこまれていきました。
また、
「同じプールの中で生まれて死んでいくのに、何とかつながりでも持てるとしたら、生き物どうしずいぶん楽になるんじゃないか。」
「涙を流している者には、何を聞かなくても耳を傾けるだけで、涙のわけが流れこんでくるそうです。 誰だって話し相手は欲しいもの。寂しいんですよ。」

「わしがのろまだと?おまえはいったい誰とくらべたのじゃ。~わしにはわしの速さがあるし、大亀には大亀の速さがある。~大自然の中を泳ぐには、全身を自然の知恵で武装しないと、生きられんわけさ・・・」

「いろいろ束縛しているあらゆるたずなを、~解き放ってやることが必要なのです。」

「本来自由に生まれついているんだから、自由でなくなったら大亀のようにどっかが狂っていくのは当然だよ。」

「自由を求めるのには理屈はいらないな。そのかわり何があっても責任をとるんじゃぞ。」


あらゆるところに、この作品には、人生に対する考え方、知恵が表現されていてドキッとしました。

そして、本物の海に戻ったガウディ達が変わり果てた自然、海を見た時の驚き、嘆き、苦しみ、
自分の中にあるエゴと葛藤、心の揺れは、現代を生きる多くの人が感じていることでもあると思います。


ここでちょっと私の話をしてしまいます・・・
私は子どもの頃から「私の中に妖精がいる」「動植物と話したい」「宇宙とつながりたい、つながれるはず」
と思っていました。周りの人や環境にも馴染めず、そんな自分を恥ずかしい、人と違ってどこか変、おかしい、ダメだと感じていて自分を表現できずにいました。作られたものばかりでピッタリくるものがなく、本物が見たい、真実を知りたいと思っていました。

自分本来の姿を知り、自分を十全に使って生きたいと思いながらも自分のことばかり考え、どうせ理解してもらえないとひねくれ、我慢するか戦うことしかできず、たくさんの人を傷つけてきました。そのうち話すこともできなくなり、自分の殻に閉じこもっていました。それでも、自分と向き合い、どんな自分も認め受け入れる決心をし、最近になってやっと少しずつ自分も相手も大切にできるようになってきました。

今の地球で核実験が行われるとダメージが大きく、自然や生きものたち、敏感な人々、(妖精なども)は、さらに苦しい状況に追い込まれるとのことでした。そんなこともあって、私自身環境問題にとても関心をもっていました。それなので、中ぶりを呑み込んでひとりぼっちになってしまったガウディが、痛みとともに自分を見つめ、周りにあったものの存在ややさしさに気づいて感謝し、仲間を大切にする心が生まれていく姿は、身につまされました(苦笑)。

あまりにも変わってしまった自然、海を身を持って体験していくさまを語る古屋さんの強く、静かな声色は、心の奥までズンズン入り込んできました。それとともに、生きものたちの叫びが突き刺さる感じがして、私の中で日登美さんの言う地球の状態、核実験のことがリンクし、気持ちが昂ぶっていきました。


爆発実験の場面ににさしかかって、古屋さんの声にさらに緊張と静かな熱がこもり、一瞬の間の後、ガウディが実験阻止のために飛び出しました。同時に私の中でもフランスで予定されている核実験を阻止したいという強い気持ちが湧き起こって、心のボタンを押しました。「ああああああ -----」

ガウディの叫び声が、こだましています。
生命の樹。現代を生きる人々の、希望の樹。

古屋さんが水俣で見たとおっしゃっていた珊瑚のお話にも心が震えました。この物語がシラク大統領にも送られたと聞いて、思わず熱くなってしまいました・・・)それだけの強い力を、「大亀ガウディの海」のお話と語りは、持っていました。

語りの会ではなかったシーンも含め、
「この世の中では時々信じられないことが、起こることがあるんだよ。」
「人間の横暴さにはあらゆる動植物が怒っているよ。人間が自然のみんなからどんなにみつめられているか、しらないんだね。」
「見えない世界で恐ろしいことが起こると、いったんそれが見える結果をもたらした時は、とりかえしのつかないことになる。」
「目にうつったものだけですべて判断できない。目には願望のあらゆるものがうつるようなしくみになっているのさ。」
「生命の樹はわしらの心の中にいしか、そびえていないんじゃないだろうか。」
「大亀ガウディの海」の根底に流れているテーマ、「宇宙、自然、人間を含めた生きものたちはみんなつながっている」、
「どんな困難な状況にあっても、自分で未来を創りだすことが大切」等に共感します。人間の想像力、物語のもつ力を信じます。

これを書いている今も、心の奥がふつふつしています。ずっと長い間、暗く冷たい地面の中にいて地上に顔をだしたばかりの、ある意味空っぽの私ですが、これからたくさんのことを経験し、集め、やがて奥底に溜まっている感情が発酵し、人のこころを打つ物語を書きたいという思いがわきあがっています・・・



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大亀ガウディの海:アマゾン
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