国際識字文化センター (ICLC)

アクセスカウンタ

zoom RSS カラーシャのキラン図書館の今ーわだ晶子さんの報告です

<<   作成日時 : 2008/12/16 21:44   >>

ナイス ブログ気持玉 2 / トラックバック 0 / コメント 0

カラーシャでキラン図書館を開設しているわだ晶子さんからの便りを紹介しします。(写真撮影ーわだ晶子)

盛りだくさんメニューのライブラリー

2008年10月11日に静江さんがやってきた。イスラマバード〜チトラールの直行便が夏から復活したので、前日の昼に成田を出発して、翌朝にチトラール到着が可能になったので、テロリストの脅威なども感じることなくカラーシャの世界に入れるわけだ。

このところ1年に2回バラングル村にきている静江さんと同じく、これまたこのところ年に2回村に訪れている元バッグパッカーのムシバッタジー(村の人からつけられたニックネーム)もやってきたので、多目的ホールのキラン・ライブラリー活動は急に活気をおびている。
画像

 2階に作業室を増築するために7月10日から大工さんが入ってから2日間は私だけでライブラリーを開いたが、その後は私はハンディクラフトの制作や指導で忙しく、スタッフのジャムシェールも大工さんの助っ人で、ライブラリーまで手が回らなくなってしまった。8月終わりになって増築の方もひと区切り付き、こちらに少し気持ちの余裕ができたら、今度はクルミの収穫シーズンに入ってしまった。となると、子供たちにとってはライブラリーどころではなくなる。
 クルミの木から落としたクルミを拾い集める手伝いをすると、所有者から大人の両手に3杯ぐらいのクルミをお礼としてもらえる。それに、所有者が収穫し終わったクルミの木の枝に実が残っていると、見つけた者がパチンコや石で落としてもらっていいことになっているので、子供たちは学校が終わると、クルミの木から木へと歩きまわり、服の懐やビニール袋いっぱいクルミを集める。それを店屋にいってクルミ5個と1ルピー分のお菓子と交換してもらうのだ。

そのクルミの収穫が9月末で終わったので、そろそろライブラリーを開きたいと思ってたところにいいタイミングで静江さんとムシバッタジーの登場になったわけだ。ライブラリーは、子供たちが学校から帰って昼食を食べ終えた後の午後2時から開いているが、子供向けの400冊ばかりの本の中から、読みやすい本を選んで、表紙が見やすいように低い本棚の上に並べて、まずは各自の好みの本を読書してもらう。しかしまあ、パキスタンでは、本は声をだして読むので、うるさいことうるさいこと!本を読むといっても、ほとんどが低学年の子供たちで、「シィー、エイ、ティー、キャット」など単語のスペルを叫んでいるだけちゅうのが多くて、多目的ホールは図書室というより、喧噪の中での幼稚園のお遊戯会に近いかもしれない。
画像


 今年からは谷にやってくるバックパッカーたちにも協力してもらっている。ツーリストのライブラリーと勘違いしてホールにやってくるバックパッカーを招き入れて、子供たちが読めない単語を教えてもらったり、簡単な英語で自己紹介をしてもらって、生きた英会話の勉強も兼ねた「子供たちと外国人ツーリストの即席交流の場」を作るのだ。先週は日本人バックパッカーの、お笑いを取り入れたパフォーマンス、ムシバッタジーのカラーシャ語での自己紹介と村の子たちのあだ名紹介などで、子供たちだけでなく大人の私たちもけっこう楽しませてもらった。

また、大工さんの手伝いで忙しいジャムシェールの代わりに、仕事の休暇で戻ってきていた村の若者や高校生などに頼んで、ウルドゥー語の読みきかせもしてもらっている。今週からは小中学生の小さいお兄ちゃんたちも進んでウルドゥー語の絵本をみんなに読んでくれている。これはウルドゥー語があまりわからない小さい子供たちだけでなく、読み聞かせをしている本人にも良い勉強と経験になっていると思う。ヤシールも自ら、紙芝居をやってくれた。

電気がついている日は最後にDVD上映を行なっている。ナショナル・ジオグラフィックの動物記録、昔の漫画映画トムとジェリー、また村のもう一人の常連、デンマーク人のビルギッタが編集制作したカラーシャのドキュメンタリーなどを上映。こういうDVDプレーヤーのセッティングは新しい機械に弱い我々に代わって、ムシバッタジーがやってくれている。
画像


 最後の大ヒット、ライブラリー活動の大きな改善は、これまで主にスタッフのジャムシェールにやってもらっていたホールのビニール・カーペットや机の拭き掃除をライブラリーに来た子たちに手伝ってもらうようになったことだ。だいたいがカラーシャには拭き掃除というものが存在しないので、教えること自体が無理だと私は諦めていたが、そこは元教員静江さんの出番。子供たちをうまく使い、指導していくのだ。おかげで1週間に1度やるかやらないかだった拭き掃除が毎日やれて、ホールもきれいになった。
画像


拭き掃除だけでなく、帰りがけに本をきちんと並べる指導、ホールに入る時と出る時にいっぺんにわぁーとなだれ込んでいた子供たちに、列に並んで静かに出入りする指導も静江さんがやってくれたので、喧噪の幼稚園がライブラリーらしくなってきている。

画像


画像
                 写真:ムシバッタジーのあだ名紹介

テーマ

注目テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ
気持玉数 : 2
ナイス ナイス

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
本 文
カラーシャのキラン図書館の今ーわだ晶子さんの報告です 国際識字文化センター (ICLC)/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる