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zoom RSS なぜ人は自分の居場所を求めるのか? ICLC絵地図分析ワークショップへのご案内

<<   作成日時 : 2011/11/23 16:51   >>

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2011年12月24日、ICLCの第1回絵地図分析ワークショップを開催します。

第1回絵地図分析ワークショップ専門家講座

自己表現力が、自由にできないと人はだれでも社会参加の中で孤立感を深めていきます。現在の社会では、孤絶した個人が余りにも多く、他人とのコミュニケーションが十分取れない人々が増加しています。これは言葉、文字、絵、デザイン、地図などを使ってさまざまな課題(自分自身や社会)に自由に挑戦していく手法です。日本で開発されたもので今回初めて開催します。自分自身、学校、社会などさまざまな場で実践できます。

資格は問いません。どなたでも参加できます。


1.とき:12月24日(土)午後2時から6時まで

2.場所:飯田橋ボランティアセンター 10F
  http://www.tvac.or.jp/images/infomap_large.gif

3.内容:
 1)え地図についてその理論と楽しい実践編 (世界でのさまざまな絵地図分析Wの紹介
 2)参加者による個人別(人生マップ)の実際に制作をしながら交流、グループ別のワークショップも体験
 3)それぞれのケースの発表と交流今後のフォロー(可能性)

4.申し込みの連絡先:iclc2001@gmail.com
  氏名、住所、年齢、期待するものなどを送付して下さい

5.参加者:25名限定、 参加費:2千円(材料費込)

6.講師:ICLC絵地図分析研究所代表  田島伸二
  * 所定の講座を受講した参加者には、PMA専門家証書を発行します。

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絵地図分析とは、言葉と絵とデザインを使って自分自身の内面の「絵地図」を客観的に作成するというもので、自分自身の顔を映し出す鏡を作り出すような作業です。その基本哲学は、「この地球上では自分自身に一番興味を持っている。そしてだれでも自分についての生き方を絵図として表現してみたいと思っている。」ということから出発したものです。こうした不安な時代、誰しも航海図を欲しがるものですが、それは自分自身の偽りのない欲求や現実などの問題を本音で作成していくものです。つまり自分自身の問題を把握するところからすべて始まるのですが、問題をきちんと把握することは、結局は解決に向かうことになるのです。

マインドマップとは、大いに異なり、言葉や文字から捉える世界だけではなく、絵やコラージュやデザインを多く使用するので、非常に開放的で新しい発見をすることができます。遊ぶながら、広い世界を構築していくことができます。

特に教師や生徒にとっても、学力という狭い範疇ではなく、「他人を理解する耳や異なった意見を常に統合しながら、新しい分析能力を作り上げて実際的な行動力ーこれこそが今の日本や世界で求められている「人間力」ですので非常に大きく役立つものと期待しています。

常に具体的で切実な問題を提示し、自由に自分を取り巻く環境から具体的に考える創造時間を通じて、「自分だったらどうするか?」という徹底した思考力や読解力をてる教育が原点にあり、それは今日世界的に広がりを見せているフィンランドの教育方式と類似しているとも言えますが絵地図は、さらにこれよりもはるかに先行する創造力をもっています。


今の教育界は、現場の教師や子どもたちに自由な創造性への裁量を与えず、自由な思考や体験を伸ばすことを全くしてこなかった悪しき日本式教育のつけがすべて出てきているのが今日の姿ではないでしょうか。なぜ学校の空間が牢獄となっているのでしょうか。それは子どもたちも教師たちも同じです。

こうした教育空間では、日本の再生も世界への貢献もありえず、絶えず「長いものに巻かれろ」という思考や創造力だけが、不況の中でたくましく育っているように思います。

これを打破するには、OECD学力調査で世界一のフィンランドの教育方式はある参考になってきますが、そうした方法では、日本ではたくましい能力は育たないように思います。日本人の風土にあった創造教育が必要で、それはICLCが開発した「絵地図分析ワークショップ」という先の時代に先行した方式です。これはすでに日本、韓国、インド、中国などでワークショップが多数開催されており、大きな成果を出しているものです。

それは具体的な問題を提示し、自由に自分を取り巻く環境から具体的に考える創造時間を通じて、「自分だったらどうするか?」という徹底した思考力や読解力を育てる教育で、それは今日世界的に広がりを見せているフィンランド方式と類似しているとも言えます。しかし類似しているのではなく、これをさらに先行する創造力をもっています。

ICLCが推進している絵地図分析(PMA)という独創性を通じて、個人やグループで、自由で独創的な読解力を楽しみながら短時間に創造力を身につけることができる画期的な創造教育。結局、たくましき人間力をもった子どもたちを育てていくには、学力という狭い範疇ではなく、「他人を理解する耳と、異なった意見を常に統合しながら、新しい分析能力を作り上げて実際的な行動力ーこれこそが今の日本や世界で求められている「人間力を通じての学力」そのものではないかと思います。
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1) 寓話を書いたことがあります。その物語のストーリーとは、「人間は言葉と手を使って宇宙のなかで華麗なる文明を築いた。そのため他の惑星の住人が人間の言葉や両手の実態を見学にやってきた」 しかし結局、かれらが地球上で見た人間の文明とは、「言葉と両手の使い方を誤ったために、結局は憎しみや破壊や戦争の文化を築いて、終には文明が滅びてしまった。」という悲劇的な物語です。

考えてみると私たちの言葉は、使う方向性や使い方を誤ると、剣のようにひとの気持ちを切裂いてしまったり、矢のようにひとの心に突き刺さって、簡単に人の心に地獄絵図を作ることができるのです。何気なく教師の放った言葉でも、子どもたちの柔らかい胸には鋭い矢のように突き刺さってしまうことも、しかもその子どもたちの中にはその突き刺さった矢を抜こうともせずに復讐を考えたりもすることもあるのです、それは親子関係でも、友達関係でも、国際関係でもすべての面で同じようなことが言えるのです。

しかし、反対に人を生かしていく言葉は、精神的にも苦悩のなかにいる人々を国境を越えて元気づけたり、わずかの言葉でも恋愛のように人を生き生きと蘇らせていくものです。しかし現代では、言葉の本来の役割である「人と人を結ぶ大切なコミュニケーション」がだんだん忘れられているような気がするのです。機能的に陥りすぎた言葉、無感覚な言葉、仲間内だけの言葉、自分の目的だけに引っ張りたい言葉などが氾濫し、人と人との深いコミュニケーションや自分自身の表現方法についても余り関心が払われていないように思うのです。

私はこれまで30数年間、ユネスコ活動などで識字教育を行ってきましたが、それらの現場での成功例と失敗例をもとに、現在「絵地図分析」という新しい自己発見のワークショップを国内外で開催しています。それは、近年、「人の言葉を聞くこと、自分を表現できる力、あるいは文字や絵で伝える表現力の強化などさまざまなコミュニケション能力」などが、子どもたちの存在や日常から非常に希薄になり、大人を含めて「自分がどこにいるのか?どこに行こうとしているのか?いったい何をしたいのか?」といったことで大きく揺れて不安の中で自分探しを痛切に求めていることを知ったからです。


2.絵地図分析のはじまり
絵地図分析の原初は1970年代に始まり、1980年代はアジア・太平洋地域のユネスコのワークショップの中でさまざまな参加分析NP法が普及され、2001年から本格的に日本の学校などでも実践されることになりました。それは悩みや煩悶に囲まれている子どもたちが自らの生き方を客観的に分析しながら、友だち、家族、先生、社会との関係を文字と絵を使って、問題に気づき、解決法を見つける方法を試みたものです。そのため東京都の公立小学校の諸先生の協力をえて、これまで数回の絵地図分析の授業を行ってきました。学級崩壊があり、全体にまとまりのないクラスが、絵地図分析が始まったらみんな一生懸命に我を忘れて絵地図制作を開始しました。


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今、世界の子どもや大人たちが深刻に直面しているさまざまな課題について、ICLCは絵地図分析という参加型のワークショップを、これまでさまざまな国や場所で開催してきた。最近は、原発で被災した避難者が生活している福島県のいわき市で、5月と6月の二回にわたって絵地図ワークショップ行った。福島で被災したこどや大人たちが、どのように原発事故に感じているのか、そして未来に向けての再起の方法は?絵地図とは人生の生の叫びである。

この被災地での詳しい内容については、ICLCワークショップで報告したいと思っているが、今回は日本、韓国、中国の子どもと比較してみて気がついた点を報告したい。これはほんの一部の報告であり、絵地図ワークショップの回数や対象者を変えて、なんども行ったわけではないので、厳密な意味では一般化はできないが、絵地図ワークショップという「自分自身の表現」について、痛感した考えを報告してみたい。


(1)昨年、韓国のソウルにある梨花女子大学で、約30名の子どもたち(小学校2年生から中学校1年生まで)を対象に絵地図をワークショップを行ったとき、まず驚いたのが、ワークショップを開会を宣言すると、すぐに子どもの中に「ワークショップには参加したくない」と手をあげて主張した子どもがいた。4−5名もいて、「ワークショップより、家に帰って自分の勉強をしたい」と言うのである。ワークショップについてなにも知らないのである。

みんなに共通のテーマを話し合ってほしいと言ったところ「一緒に話し合いたくない」「文章も書きたくない」と自分の気持ちをそのままに主張するのであった。4グループの中で、1グループは完全に瓦解しており、さらにそれに追随しようとしたグループもあった。能力開発に似たようなものをワークショップでやるものと勘違いしたらしい。私の話しは日本語であり、女子学生の通訳を通じて語りかけているので、みんな興味もないらしく、いかにも両親や大学から土曜日、日曜日の空き時間に動員をかけられたという感じである。

そこで私は言った。「参加したくない人は、参加しなくてもいいから。無理をしないように。これはみんなの人生を考えたり描いたりするワークショップです。受験勉強ではありません。みんな自分の好きなようにしてください。明日も来なくてもいいからね」と答えたところ、みんな急に静かになった。みんな自分の人生には興味があるのだ。

それから絵地図ワークショップが始まったのだが、驚いたことに激し反対を主張していた彼らは自分の人生や世界について、もう夢中で表現し始めたのである。かれらの興味と一致したのだ。ワークショップから脱落すると見られていた4−5人は次の日には、全員がそろったのには驚いた。絵地図のワークショップが役にたつし、なによりもおもしろかったらしい。


私はこのとき、韓国の子どもたちが自由に自分の気持ちを表現するその大胆さに驚いたのであった。日本の子どもが、果たしてこのように外国人に、自分の気持ちを正直に表現するであろうかと・・・・おそらく何も言わずに次の日から欠席するのが関の山だろう。日本人という講師に向かって、自分の気持ちを素直にぶっつけることができるその力にまずびっくりしたのであったが、次の日からは自分で興味をもったら一生懸命に取り組むその姿勢にも驚かされたのである。韓国の子どもたちにとって、自分と言う存在のアイデンティティを必死に追い求めているように思えた。

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(2)一昨年、中国の南京師範大学で、幼稚園から一般の主婦までを対象とした絵地図ワークショップを開催した。出来上がった絵地図をまず幼稚園の園児たちが、みんなの前で説明し始めた。それはそれぞれのグループで自由に描きあげたもので、天衣無縫ともいうべき線、色、構図であった。おもしろい!

私は絵地図の対象者は、10歳以上を考えていたが、津田櫓冬さんの指摘もあって学校教育の鋳型に入る前の園児たちの心理を自由に知りたいこともあって、園児を対象に表現活動をやってもらったのは、的中した。つまり一人っ子政策の中で、中国の子どもたちは自由な世界を生きており、余りにも大事に育てられている。そして問題も出ているのではあろうが・・・・。

もちろん南京師範大学付属の幼稚園だから、優秀な子どもたちが多いのだろうが、実に彼らは、くったくなく、自分の興味や中国の将来などについても思い切り表現するのであった。これら園児の説明が終わったあとに、今度は大人たち(主に園児につきそってやってきた母親たちー30代が主流)のグループと南京師範大学の大学院の学生プループたちも、みずから作った絵地図を発表し始めた。

すると、園児たちがすぐに挙手をして大人に質問するのであった。大人たちの絵地図はさまざまな社会問題も描き出していた。中国における就職活動が難しいこと、男女の差別が厳然として存在すること、一人っ子で育てられた学生たちは、親からの期待を一身に背負っているので重圧がすごいことなどなど文章と絵とデザインで描きだした絵地図について、園児はそれぞれなんの遠慮もなく鋭い質問を投げかけるのであった。質問をするように依頼されているようには思えない。感じるままに考えるままに自由に発言していく。
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例えば、女子学生が就職における男女差別について話をすれば、ある園児が「この国では、差別をしてはいけないっていっているのに、どうして?」というような厳しい質問である。そうした質問が出るたびに、会場では苦笑が起きると同時に、発表者はいかにも困惑した。つまり園児たちは、まるで小さな紅衛兵のように鋭い質問を容赦なく投げつけるのであった。私はこれをみて、ここまで自己表現や自己主張する子どもたちとは、実は全体的に熾烈な競争の中に置かれているのではないかと痛感した。これは就職活動だけではなく、これはすべての分野での生き方に通じるのではと思った。韓国よりもさらに激しい自己主張がある。中国とは、自己主張や自己表現をしないと生きていけない熾烈な世界で、これがいい意味で展開する場合には社会の発展をうながすが、極端な競争世界となって表われるときにはある意味では表面的なかたちの追求が優先されていくような気もする。

(3) 数年前、日本の小学校で行った絵地図ワークショップでは、みんなそれぞれ生き生きした絵地図を作っていた。特に6年生の女の子はまるで花が咲いたように夢や希望を、色とりどりの模様でお店やさんなどを楽しく描いていた。花や島などはカラフルな色で飾られた。しかしA君は、25名のクラスの中でひとりだけ反抗していた。彼は「俺はなにもしないよ」と言った。そしてワークショップで楽しんでいる他の生徒にいろいろなものを投げつけては邪魔をしていた。その日のテーマは:私の人生マップーそれぞれの人生について、自由に夢でも希望でも、あるいはそれを阻害する問題でも描き出して、それぞれが人生設計をすることであった。 

私はA君に言った。「やりたくなかったらやらなくてもいいからね。でも見てごらん。他の者は、それぞれ一生懸命に自分の人生を考えているでしょう。A君も人生を考えることはあるのかな!なんでもいいから思いつくことを表現してごらん」と言った。すると3時間目から猛烈な勢いでA君は自分の人生マップを書き始めた。


そして出来上がった絵地図には、まず「学校を破壊したい!両親の夫婦喧嘩を見たい!担任の教師を追放したい!この世は金!世界征服が夢」などと書き綴った絵地図を完成させた。そしてA君はその絵地図を持って帰って、台所に張ったという。両親に見せようと思っていたのだ。

その全体のデザインをみると彼の現在の学校や家庭での内面がすべて滲み出ているような色調であった。これを見て私は日本の学校や家庭の中で追い込まれているA君や、それをとりまく切実な環境を痛感した。こうした状況に、現場の教師たちはどのように対応しようとしているのだろうか? 実はこれはA君の叫びなのだ。よくよくの思いがあって表現したのだ。これは相当に追い詰められた子どもの心理をよく表している。

また中学1年生の絵地図を行ったときは、120名以上の大世帯だったが、一人だけ行き止まりの路線図で、自分の人生や生活を表現している子どもがいた。学校でみんなから差別をうけている様子が描かれており、担任の教師から聞いたところ、その生徒は、両親がアジア人と国際結婚をしておられるようで、日本語の表現力をよくクラスでからかわれているらしことがわかった。「ぼくの背後で、僕の日本語を笑っている声が聞こえてくる」と。彼はこういう表現で、行き止まりの人生路線図を描いたのだ。その子はやがて、転校していったと聞いた。彼の気持ちをきちんと受け止める環境がなかったのだ。日本の小学校では、教師は余りにも忙しすぎて、それぞれの子どもたちへの配慮や指導などはできていないのだ。

私はこうしたワークショップをしながら、子どもたちの叫びを思いきり文章や絵やデザインを通じて、表現活動を考えている。それを完成したとき、子どもたちはさまざまな発見をするに違いない。そこにはフラストレーションの爆発であると同時に創造の芽生えも感じる。たった一枚の絵地図でも見るものによっては、さまざまに解釈できる。自分の絵地図をどのように解釈するか、そこに人間の生き方の姿勢がでてくるからだ。そしてそこから学ぶものは余りにも多い。学校を破壊したいという子どもは、実はあるべき学校像を真剣に探しているとも言えるのだから。

韓国や、中国や、日本などでこうしたワークショップをやってみて、日本の子どもたちの隠された表現力を思い切り吐き出せながら、自由で創造的な人生や世界を構築するために、今後も活動していきたいが、日本の子どもたちの表現力は平均的には、余りにもシンプルでおとなしいのを感じる。しかし中には、鋭い問題提起をしている子どもたちの存在もある。これからの社会は、平均を追求するのではなく問題提起力や表現力がますます重要になってくるだけに、子どもたちのエンパワーメントをつけるためにも、絵地図分析という総合型の参加ワークショップを内外で強化していきたい。

このワークショップは、インド、パキスタン、ラオス、カンボジアなどでも開催しており詳しい内容を紹介したい。現在の熾烈な世界の動きの中で、大人も子どもも必死になって自己表現をしたいと考えている。特に日本では、全国の小学校の教師たち(約700名)に、本音からの自己表現を書いていただいたが、これには多くの重要な指摘があった。合わせて紹介したいと思う。

iclc2001@gmail.com

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