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zoom RSS 2008年南インドのこども夏キャンプが開催される( 報告)

<<   作成日時 : 2008/05/29 21:28   >>

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日時  2008年5月24日 午後6時―9時
場所  東京ボランティア・市民活動センター (飯田橋)C会議室

報告者 黒川妙子 (ICLC)

概要

日時 2008年5月13日―2008年5月19日
場所 南インド・タミルナードゥ州・ディンディガル シャクティセンター
主催    シャクティセンター 所長 チャンドラ  (Sr. Chandra)
参加者 シャクティセンターが活動する近隣の27の村の子供たち220名
(6歳から12歳ぐらい)

背景 シャクティセンターは、ダリットの女性や子供たちのための活動を行うユニークな団体で、その活動収入のほとんどを、自らによる伝統民俗芸能の公演でまかなっており、1999年よりICLCとも関係がある。
今回は、シャクティセンターが行う運営する「村の補習塾」に通ってくる子供たちのために、年1回行われる夏キャンプのために協力してほしいとの連絡をうけ、ICLCの黒川が急遽参加することとなった。

キャンプに参加する子供たちは、普段は村のチューターに勉強をみてもらうために補習塾に通っているが、毎月一回シャクティセンターに集まり、映画を鑑賞したり特別プログラムが行われる。(チューターの給与、月500ルピーはシャクティが払っていて、子供たちは無料) 夏休みの期間中には、これらの子供たちのために5日間にわたってプログラムが行われる。今年は第三回目のキャンプ。朝9時45分から午後5時までを、子供たちはシャクティセンターで過ごす。プログラムがおわると毎日子供たちは自分の家に帰るが、近隣の村との送り迎えは、シャクティ専用のバスが大活躍。プログラムの運営のみならず、全員の昼食やおやつの用意は、すべてシャクティのスタッフが行うので、シャクティのジュニアスタッフの訓練もかねている。
 
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開催経費は: シャクティセンターの独自予算(舞踊公演収入が主)の他に、ディンディガル地元の市民の実物協力により運営。米屋は米を提供し(1回の食事に30KGを消費)、八百屋は野菜を提供、菓子屋はおやつようの菓子をそれぞれ提供してくれた。また学校の教師をしているシャクティの協力者たちや友人たちも集まり、運営に協力した。

運営方法
子供たちを5つの様々な村・階層の混成グループにわけ、それぞれが、下記5つの活動を毎日1時間づつ行った。それぞれの活動を計5時間づつ、すべて行ったことになる。最終日の夜に発表会を行って全員で楽しんだ。修了書と共に、各自が育てるべく、木の苗木が渡された。
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(1) 手漉き紙つくり、絵画グループ  (指導 黒川妙子 ICLC & Mr. Sibi
(シャクティの協力者、映画セットなどをてがけるアートディレクター)
(2) 演劇グループ   (指導者 Dr. Velu Saravanan)
(Director of the Ashi Children’s Theatre of Pondicherry)
(3) お面づくり、テラコッタグループ   (指導者 シャクティスタッフ)
(4) ストーリーテリング         (指導者 村の補習塾の先生3人)
(5) 民俗舞踊           (指導者 シャクティ協力者とシャクティスタッフ)

ICLCによる協力の内容

2006年、2007年の2回にわたり、みのまわりにある植物や捨てられるものなどから繊維をとりだし紙につくる指導をICLCがシャクティセンターのスタッフに行ってきたが、これが定着して今ではどのスタッフもが、バナナの幹やカッタライという植物での紙づくりができるようになった。
この紙づくりは、シャクティ自身がつくるのみならず、シャクティが指導する他の社会福祉団体からの要望も高かったので、こうした他団体のトレーニングの一部にもとりいれられ、紙づくりがひろがっている。
 前年の子供キャンプでも人気の高かった紙すきは、今回のキャンプでも行われた。スタッフがあらかじめ用意しておいたバナナのパルプを利用して、紙をすいていった。夏場は日差しも強いので、乾きやすく大勢の紙づくりも可能となる。

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黒川がシャクティセンターに到着したのはキャンプ3日目だったので、子供たちが自分で漉いた紙を八等分にして本のかたちにおり、そこに自分で絵を描いていくプログラムを行った。黒川がかかわったグループの内容は以下のとおり。
1日目(5月14日)― 自分たちがすいた紙の中央に切れ目をいれて、本のかたちにおり、好きに絵をかいて本をつくった。
2日目(5月15日)― 舟、ウサギ、蝶、魚、自分の顔といった簡単なおりがみをおり、それを手漉き紙を台紙としてその上にはりつけていった。
3日目(5月16日)― 約10メートルほどの長い布の上に、全員が思い思いに絵を描いた。

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成果 <主催者シャクティセンターにとって>

(1) シャクティの活動が、確実に子供たちの間にひろがり、異なった村やカーストの子供たちが、一緒にものをつくりあげ、楽しい時をすごす貴重な馬を提供できた。
(2) シャクティセンターの若いスタッフたちには、これまでの女性対象の活動のみならず、村全体にかかわっていくために、今回の子供キャンプの実質的な運営や指導を行ったことが、よい訓練となった。
(3) 子供キャンプ運営のノウハウも確立してきたので、今後も毎年開催する行事とし、来年はまたさらに内容を充実させたいという決意がかたまった。
(4) 今年からストーリーテリングのグループももうけたが、ここでは読書とも結びつけた活動の可能性が発見できたので、今後シャクティセンターにこどもライブラリーも備えたいという現実的な希望がわきあがった。


<ICLCにとって>


(1) 手漉き紙づくりが、定着しているのを確認し、シャクティセンターのみならず、他の団体にもその技術がより広く伝授されていることはよい成果。
(2) 手間がかかるが、紙は子供たち各自が形として、家に持ち帰ることができるので、キャンプが終了してからも、ものをつくることの喜びや、みのまわりの環境に対する好奇心と視線を養う助けとなるよい活動であることが確認できた。
(3) シャクティのスタッフの訓練のみならず、村の子供たちに対する貢献が直接できるよい機会。
(4) シャクティセンターの信頼関係が増し、今後も様々な活動で連携していける自信を深めた。毎年1回は子供キャンプそしてもう1回はシャクティリーダー養成講座と、年に2回の研修を依頼したいとの要請をうけた。

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課題など

(1) 子供たちの人数が多いので(1回約45人)、時間も少なく(1回1時間)、きめ細かな対応はなかなか難しい。
(2) 指導者を補助するスタッフの事前準備が、綿密に必要。補助スタッフが子供に教える内容を熟知していなければならない。
(3) 手漉き紙の質をよくする工夫、草木の染料を使った色紙の種類の充実、シャクティセンターのダリットの女性たちのおもいや表現を紙の上に自由に展開できるようにさせる活動などについて、改善をおこないたい。
(3) 年2回くらいの割合で、ICLCがシャクティセンターの人材養成に協力できるような資金を助成金団体に申請したい。

その他所感など

(1) シャクティセンターの課題の一つに、訓練した若いシャクティ女性リーダーたちが、結婚後はほとんどの場合シャクティの活動にかかわれない実情がある。理由は結婚後も続けて活動するより家の仕事や子供の世話をすることを、社会や家族が求めるからである。子供キャンプはこうしたなか、こうしたOGたちをもう一度シャクティに結びつけるよい機会委を提供できると思う。子供連れでシャクティキャンプに参加して、どういう形でシャクティの活動に参加できるかを討議するとよいと思う。ICLCは紙すきに続き、こうした活用できるOGの人材をうまくシャクティの活動につなげられるように、何か協力ができないだろうか。 (例 OGの人材養成セミナーを2泊3日で開催するなど)
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(2) シャクティセンターの子供キャンプは一つ一つの活動の時間が限られているので、ストーリーテリングで扱われる物語と連携して絵を描くといった可能性について、次回はみきわめたい。

(3) お面づくりに使った手法で、丸い球体ができるので、これを地球にみたてて、地図や天体などについて、おもしろいアカデミックな内容ももりこめるキャンプ内容にしたらよいと思う。そのためにも理科の実験のようなものも含め、簡単に実施できる活動を、積極的にシャクティセンターにも紹介していきたい。

(4) 今回の渡航費の一部補助として、アジア人権基金の助成プログラムに応募したが、時期があわず今回は採用されなかった。マドゥライ〜チェンナイまでの片道航空賃と滞在費は、シャクティセンターが負担してくれた。

*** 子供キャンプの様子を撮影したビデオ一部紹介

(1) センターの外観:村とシャクティセンターの間は、シャクティバスでおくりむかえ
(2) 1時間ごとにグループ交代。5カ所にそれぞれの内容の活動場所があり、1時間ごとに子供たちは移動する。
(3) 絵画グループの時間 八等分し本の形となった紙に思い思いに絵を描いている。これを数名が皆に説明。子供のそばにたっているのは、シャクティでの活動を希望している修道女見習い生ジェニファーさん。シャクティスタッフのスダーさんの姿も見える。
(4) 演劇の時間。ポンディシェリー在住のサルヴァナンさんが5つそれぞれの演目を指導。
(5) お面をつくったり、昔話を覚えて語るグループもあり。それぞれでシャクティスタッフが大活躍。
(6) シャクティセンターの特色、民俗芸能のグループ。タミルフォークダンスや歌を習う。
(7) キャンプ最終日には発表会を行った。発表会が終わるまで電気はきていたが、発表会がおわってしばらくすると、いつものように停電となりしばらく真っ暗になった。

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